フットサルの基本戦術|ゾーンディフェンスを学ぶ

ダイヤモンド型戦術

ゾーンディフェンスとは、自チームの守備時、あらかじめ決められた守備範囲をそれぞれのプレーヤーが役割分担してディフェンスする方法です。

フットサルではフィールドプレーヤー4人が基本ですから、守備エリアは4等分してそれぞれ自分の持ち場を守るという形です。

身近な例だとサッカーの試合でよく見るゾーンディフェンスが一番イメージしやすいかもしれません。

細かいパス回しや選手の入れ替わりで相手の守備を崩すのがフットサルの攻めですが、それを崩されないように守り抜くのがゾーンディフェンスだと言えます。

今回はそんなゾーンディフェンスの基礎と注意点を学んでいきましょう。

ゾーンディフェンスとは

ゾーンディフェンスではゴレイロを除く4人のフィールドプレーヤーが予め決められたポジション中心に守備エリアを分担して守るのが特徴です。効率的な守備で相手のボールを奪うように守ります。

一口にゾーンを分けてディフェンスするといっても、マーク交換やカバーリングなど細かい事はチームで決める必要があります。

また担当するエリアに敵が挑んでくればもちろんそれを全力で止めにかかりますが、それ以外のゾーンのプレーヤーもきちんと他の選手の走り込むスペース消したり、簡単にパスが出されないように常に4人で連携を取りながらディフェンスをする必要があります。

フットサルでのゾーンディフェンス

フットサルで行うゾーンディフェンスは、以下の2パターンに分かれます。

  1. ダイヤモンド型のゾーンディフェンス
  2. ブロック型のゾーンディフェンス

いずれのパターンも守備エリアを4分割することに変わりはありませんが、少しずつ特性が異なります。

まずは実際の選手の動きを見て、ゾーンディフェンスのイメージを膨らませてみましょう。

ダイヤモンド型

ダイヤモンド型

ダイヤモンド型のフォーメーションでゾーンディフェンスする場合は、担当エリアがバツ印になるように守ります。

相手に攻め込まれた深さや状況にもよりますが、お互いに攻守の体制が整っている場合、最初にプレッシャーをかけに行くのはダイヤモンドの頂点に位置するピヴォが行います。

他の3人はそれぞれのポジションで相手をマークしながら、ピヴォが抜かれた時にカバーする形になります。

ここでのポイントは、相手選手の動きに惑わされず、自分の守備エリアをきちんと認識しておくことと、ゾーンを越えて相手選手が進入してきた場合はスムーズにマークの受け渡しができるようになることです。

ボックス型

ボックス型

ボックス型のゾーンディフェンスでは、図にあるように前後2-2でポジションを取って守ります。ダイヤモンド型の時よりもラインがわかり易いので選手も動きやすいというメリットがあります。

相手が攻めてきたときは、前衛の2人が先にプレッシャーをかけにいき、後衛の選手は状況に応じてカバーリングに入ったりマークチェンジをしたりします。

ただし、ボックス型のゾーンディフェンスでは1つだけ欠点があります。それは中央のスペースが空いてしまっているということです。

たとえば相手に攻め込まれ後衛の2人がサイドに出て行き過ぎるとゴール前のマークが甘くなりがちです。

この時は必ず反対側の守備位置の選手か、同じサイドの前衛選手が中をケアしなければなりません。

ゾーンディフェンスの注意点

前述のとおり、基本的にゾーンを分けて守るのが基本になります。

自分が抜かれた、もしくは最初にマークについたからといって、ボールを深追いしたり、他の選手のゾーンに入ったりしては意味がありません。

自分のゾーンから他の選手のゾーンに移動したときは、潔くマークを切り替えるのがベターです。

誰かが深追いしてしまうと、その時点でゾーンディフェンスは機能しなくなりますから、日頃から持ち場をきちんと守り抜くという感覚を養っておきましょう。

そしてゾーンディフェンスで最も危険なのは、センターの選手がサイドにつられてしまって、ゴール前のスペースががら空きになってしまうことです。

もちろんセンターがつられてもサイドの選手が素早く真ん中をカバーできれば問題ありませんが、ゾーンディフェンスに慣れていない最初のうちは少し難しいので、ゴール前の選手はあまり他のゾーンには行かないようにしましょう。

確かに自分達のコートの深い位置でプレーされるのは嫌ですが、それでもサイド際であればそこからゴールすることはなかなか難しいので、とにかくゴール前にスペースを空けないということが重要になります。

まとめ

ゾーンディフェンスはチーム内の連携が重要です。1人1人それにはがゾーンの感覚を身につけ、マークの交換やカバーリングも覚えなければなりません。

ゾーンディフェンスは完成度が高まれば強固ですが、少し判断ミスであっさり崩されてしまうこともあります。これは一長一短でできるようになるものではないので、日頃の練習から意識して取り組むようにしましょう。

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